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オークション・フリマで売る基本

オークション・フリマアプリの各種手数料を徹底比較

公開日:2021年3月25日

どこで売るのが一番お得?日本の大手オークション・フリマアプリの各種手数料を徹底比較!ヤフオク、メルカリ、ラクマ、一番利益が残るのはどこかを徹底検証しました。

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オークション・フリマアプリの売上手数料

ヤフオク(ヤフーオークション)の売上手数料

日本の大手ポータルサービス・Yahoo Japanが運営するヤフオク(ヤフーオークション)。

かつては、出品1件辺りで出品手数料を徴収していましたが、現在は基本的には落札された時にだけ手数料がかかります。(自動車などの一部のカテゴリを除く)

項目 条件 手数料
落札手数料 Yahooプレミアム会員 8.8%
落札手数料 Yahooプレミアムなし 10%
出品手数料 全員 ¥0

条件としては、月額508円のYahooプレミアム会員か、そうでないかで分かれます。

毎月のヤフオクでの売上が4.3万円以上ある方は、Yahooプレミアム会員の会費がペイできます。たった、1.2%の違いですが、売上が1,000万円を超えるような規模になってくると、1.2でも10万円を超えてくるのでかなり大きな差になります。

出品者にかかる利用料 | ヤフオクヘルプ

メルカリの売上手数料

日本のフリマアプリ最大手・メルカリ。「売れた時だけ10%」というシンプルな仕組みで、たくさんのユーザーを獲得しています。売上に対する手数料は本当に販売手数料の10%だけで、キャンセル手数料などもありません。

項目 条件 手数料
販売手数料 全員 10%
出品手数料 全員 ¥0

販売手数料について | メルカリガイド

ラクマの売上手数料

日本の大手EC事業者・楽天が運営するフリマアプリ。かつては「フリル」という名前でしたが、楽天に買収されたことで、ラクマに名前が変更になっています。かつては販売手数料が3.5%(税抜)と圧倒的に安かったため「利益を多く出したいならラクマ」と言われていました。

しかし、2021年1月13日に改定されて、現在は6.6%(税込)とほぼ倍になりました。

項目 条件 手数料
販売手数料 全員 6.6%
出品手数料 全員 ¥0

それでも、競合アプリであるヤフオクやメルカリよりも30%以上も安いことには違いありません。

オークション・フリマアプリの振込手数料

ヤフオク(ヤフーオークション)の振込手数料

ヤフオクは、かつては「銀行振込」などのYahoo Japanを仲介しない決済方法が選べましたが、現在は一部のカテゴリをのぞいて、全て「Yahoo!かんたん決済のみ」となっています。

そのため、ヤフオクの振込手数料は、そのままYahoo!かんたん決済の手数料です。

Yahoo!かんたん決済に溜まっているヤフオクに売上金は、3つの支払い方法によって受け取ることができます。

  1. PayPay口座にチャージ
  2. PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)に入金
  3. その他の銀行に入金

このうち、手数料がかかるのは(3)のPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)に振込場合で、一回あたり100円です。それ以外は何回振込をしても無料になります。

その意味では、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の口座を一つ持っておくと便利です。

メルカリの振込手数料

メルカリは、かつては10,000円以上の振込申請は手数料が無料でしたが、現在は改定されて、全ての金額で200円の振込手数料が、振込を実行する度に請求されるようになりました。

振込申請について | メルカリガイド

ただし、売上金はそのままメルペイで使うことができるので、メルペイアプリ(iD)でお店で支払いをすれば、振込手数料を回避することが出来ます。

ラクマの振込手数料

ラクマの振込手数料はシンプルで、「楽天銀行宛の10,000円以上の振込以外は全て、210円」と覚えておけばOKです。

振込申請に手数料はかかりますか? | ラクマ

ラクマを運営する楽天にはキャッシュレスサービス「楽天ペイ」があり、売上金を楽天ペイの「楽天キャッシュ」にチャージすることで、楽天ペイが使える全てのお店で支払いに使えます。チャージに手数料はありませんので、売上金の全てが変換可能です。

メルカリと同様、この方法で振込手数料を回避する事が可能です。

大手3社の手数料を比較してみよう

最後に、大手大手3社を比較してみましょう。

項目 ヤフオク(プレミアム会員) メルカリ ラクマ
販売手数料 10%(8.8%) 10% 6.6%
出品手数料 ¥0 ¥0 ¥0
振込手数料(PayPay銀行宛) ¥0(¥0) ¥200 ¥200
振込手数料(楽天銀行宛) ¥100(¥100) ¥200 ¥0(1万円以上)
振込手数料(その他銀行) ¥100(¥100) ¥200 ¥200

手数料をシミュレーションしてみよう

手数料の詳細がわかったところで、どれくらい手数料が取られるのかをシミュレーションしてみましょう。1万円のアイテムを売った場合でシミュレーションしてみます。

項目 ヤフオク(プレミアム会員) メルカリ ラクマ
売上 ¥10,000 ¥10,000 ¥10,000
販売手数料 ¥ -1,000(¥-880) ¥ -1,000 ¥ -660
出品手数料 ¥0 ¥0 ¥0
振込手数料(PayPay銀行宛) ¥0(¥0) ¥ -200 ¥ -200
振込手数料(楽天銀行宛) ¥ -100(¥ -100) ¥ -200 ¥0(1万円以上)
振込手数料(その他銀行) ¥ -100(¥ -100) ¥ -200 ¥ -200
手元に残る金額 ¥8,900〜9,120 ¥8,800 ¥9,140〜9,340
利益率 89%〜91% 88% 91%〜93%

一番コスパが良いのはラクマで、もっとも手元に残らないのはメルカリとなりました。

「かんたんでよく売れるフリマアプリ」と言われるメルカリですが、手数料という面では一番利益が出ないオークション・フリマアプリという事がよくわかりますね。

一方で、ヤフオクやラクマは、振込時にグループ会社の銀行を使う事で無料になる方法もあるため、売上規模が小さい人ほど助かる料金体系になっています。


オークション・フリマの各種手数料を徹底比較してきました。

オークション・フリマアプリは手数料だけでなく、使い勝手や売れやすさも大事ですが、利益に注目するなら手数料で出品するアプリを決めるのも大事ですね。